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無駄な抵抗 [人物画]

 私の高校時代は長髪が禁止されていたので3年間坊主頭で過ごした。私服は何を着ても似合わなかった。
 高校を卒業すると、その反動で髪を伸ばし続けた。一浪して大学に入ったとき胸まで伸びた髪を真ん中で分けた。親は私のロン毛姿をあきらめていたが、父方、母方の祖父二人には会うたびに小言を言われた。
 大学3年のとき、さらにエスカレートしてロン毛にパーマをかけた。散髪屋は私の髪の量がとても多いと感心していた。
 
 真面目にリクルートカットを4年ほどしたあと、再就職をする時、短い髪に再びパーマをかけた。

 結婚して3人の子持ちとなり、3人とも小学生となった頃、私に肩車された末っ子の次男が小さな驚きの声をあげた。
 私の頭頂部が薄くなっていたのだ。まったく気づいてなかった私は長男の意見をl聞いた。「前からかなり来てるよ。」やさしい長男は私の薄い部分に早くから気づいていたが黙ってくれていた。長年のパーマで知らず知らず私の毛根はやられていた。
 そのときから今に至るまで私は養毛剤にどれだけお金を注ぎ込んできたことか。
 妻には植毛のほうが効果が目に見えて安くつくのではと言われているが、私は本物にこだわっている。

グランドファンクレイルロード.jpg
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老年蛇銘多親父

私は、元来くせ毛なのでパーマはかけたことはありませんけど、最近やはり毛が薄くなって来ましてね。

年齢を考えれば同年代の仲間も皆そうなので、こんまものかなと思いつつ、それでも時折、やはり、もっとふさふさ髪の方がいい、植毛でもしようかなと考えることもしばしです。



坊主頭、私の高校では髪の長さが耳に掛るぐらいであれば特に注意されることはなっかたのですが、昭和56年に転勤で鹿児島に赴任した時、繁華外で原宿の竹の族よろしく踊る高校生、その彼らの頭は皆坊主頭で、東京では絶対にお目にかかれないその姿に、かなり驚かされてしまったという思い出があります。

そして、そのことはやはり、士風の伝統が今も生きる土地だからこそなのかなとも勝手に思い、また逆に感心してしまったりして。

yuzman1953さんの記事で、そんなことを思い出しました。

by 老年蛇銘多親父 (2014-11-29 10:13) 

yuzman1953

老年蛇銘多親父さん、こんにちは。

髪の話題は長年タブーでしたが、最近、あきらめの境地に達したのか、自ら髪の薄さで笑いをとろうとするようになりました。(朝晩の養毛剤は続けてます。)
歳をとっていても、髪がふさふさしている人をみると羨ましい限りです。


by yuzman1953 (2014-12-09 11:51) 

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