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四国ツーリングの思い出 30 [バイクの絵]

 アフリカツインを走らせながら、今後の予定を練った。国民宿舎といえば、門司の和布刈山荘のイメージだ。エレベーター付鉄筋5回建て、大浴場、展望レストラン、ゲームコーナー、土産売り場、…。私の急な予約をこころよく受けてくれたことに対して、宿の売店でお土産をたくさん買って謝意を示そう。
 国道321号線を左手に海を見ながら南下した。土佐清水市に入り、いよいよ宿が近くなった。前方にプライベートビーチのある5階建ての大きなホテルが見えた。グリーン何とかと建物の入口にサインがあった。ここだ。着いたぞ。ちょっとよそよそしい雰囲気が気になったが、駐車場にバイクを停め、ロビーに入った。フロントはおろかロビーには客もいない。レストランを覗くとウエートレスがいたので、ここが国民宿舎グリーンハウスか尋ねると、リゾートホテルだという。建物はりっぱでも陰気な感じだったので、寧ろ違ってほっとした。
 清水港を通過して、海ばかり見るのも飽きるので、山を縦断する足摺スカイラインを通り、岬を目指した。しばらく走ると「国民宿舎グリーンハウス」と道路脇に看板が出ていた。今度は間違いない。道が分岐して、舗装はされているが林道のような狭い道をくねくねと走った。本当にこの道でいいのかと不安になったとき、建物が見えた。
 こじんまりとした木造モルタルの二階家で、丘の茂みに隠れるようにひっそりと佇んでいた。名前のとおり緑に囲まれたグリーンハウスだ。空地のような駐車場には一台も車が停まっていなかった。
ホンダNSR500 ワイン・ガ^ドナー 1987.jpg
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