祝ホンダF1復帰 [車の絵]
1987年に朝日新聞社から出版された海老沢泰久著「F1地上の夢」を読み返した。モトGPで世界から認められたホンダが勝手の違うF1レースに参入し、試行錯誤の末にF1でも成功するストーリーだ。F1でホンダが常勝するようになると、ホンダに不利になるようなレギュレーションの変更が繰り返された。リーマンショックの影響があったにせよ、ホンダが当時F1レースを降りたことは正解だったと思う。そして低燃費高次元のレギュレーションでF1の新時代が始まる今年、ホンダがF1に復帰した。技術のホンダの面目躍如となるか、またF1が面白くなる。
2015-02-14 22:51
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コメント(3)
この絵は、RA273ですね。
私がHONDAのF1活動に興味をもったのは、この車の前、1.5ℓF!最後のメキシコGPでのHONDA初優勝の時でしたが、当時まともな4輪車を作っていなかったHONDAが、他の日本自動車メーカーに先駆け世界の檜舞台に挑戦、優勝してしまったことには、実に驚かされました。
但し、あとで知ったことですが、その車の作り方なんとも無手勝流で、1.5ℓF!は、空気抵抗度外視のエンジン横置きレイアウトだったたり、このRA273は、フェラーリのお家芸だったV型12気筒 3ℓエンジンで、当時のF1最高ピーク・パワーを誇っていたのにもかかわらず、そのシャシーの頑丈さからくる車両重量の重さ(当時のF1の標準より100㎏は重かったと記憶しています。)と、エンジンの低速トルク不足から、かなり苦戦を強いられていたことが思い出されます。
海老沢泰久著「F1地上の夢」は私も読みましたが、そうした黎明期のHONDAが、技術的暗黙の中、反目する技術者同士の戦いを乗り越えて斬新な車造りを続け、第2期のF1参戦では不動の地位を築き上げたことを知り、大変感動させられました。
特に第2期のF1では、ロング・ストロ-ク高回転エンジンの技術が即市販車にも生かされたこともあり、今度のF1参戦でもHONDAがどんな技術を獲得するのか楽しみです。
昨年はトヨタが長距離レースの世界選手権でハイブリット・
レーシングカーを駆り日本車初のメーカー・チャンピオンを獲得したり、今年のモータースポーツ界、HONDAのF!参戦で、日本車の活躍、さらに楽しみが増したように思います。
by 老年蛇銘多親父 (2015-02-17 06:31)
老年蛇銘多親父さん、こんばんは。
おっしゃる通り、この絵はRA273です。RA271の勝利は瓢箪から駒のような感じでしたが、造形的に私の好みはRA273です。
それにしても、老年蛇銘多親父さん、物知りですね。詳しいのは音楽だけじゃないのですね。いただいたコメントためになります。
by yuzman1953 (2015-02-18 00:57)
1965年メキシコGP優勝車はRA272でした。
by yuzman1953 (2015-02-18 01:10)