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三十年ぶりの上京 [風景画]

大学時代のクラスの同窓会を初めて開催することになり、三十年ぶりに上京した。
母校近くのレストランで昼の12時半に集合の為、朝8時北九州空港発、9時35分羽田着の便を早くに予約していた。一週間前に集合時間が5時30分に繰り下がったが、東京見物をするつもりでチケットの変更はしなかった。
学生時分4年間東京で暮らしたが、一度も行ったことがなかった浅草観光は外せなかった。
雷門周辺は外国人だらけで仲見世通りは身動きもままならなかった。脇道を通って観音堂を参拝した。
次はスカイツリーまで交通に疎いため歩いて、11時にチケット売り場に並んだ。30分後、券売機にたどり着いたが天望回廊セット券(休日料金3400円)は完売しており、せっかく来たので天望デッキ券(休日2300円)を購入。一番早い予約で午後2時30分となっていた。
お昼の時間帯でスカイツリータウン内の食事処はどこも大行列だったので、いったん外に出て下町風情の中華料理屋に入った。
3時間半かかって念願の天望デッキフロア350から下界を眺めることができたが人が多すぎて落ち着かない。10分も経ずに下りのエレベーターの列に並んだ。
高田馬場のホテルに4時すぎにチェックイン。汗を流したあと母校まで歩くことにした。
昔のままの映画館が残っていたのが嬉しかった。
同窓会は47年ぶりの再会で、互いの変貌ぶりに戸惑ったが、二次会が終わるころには、すっかり学生の頃に戻っていた。10年後の同窓会を楽しみに解散した。
翌日、帰りの飛行機の予約が夜だったので、母校の周りをじっくり散策することにした。
大学一年の時に間借りしていた家は増築して外観が変わっていたが表札は残っていた。
大学2年から卒業まで借りていたアパートは、俳句の好きな一人暮らしのお婆さんが一階に住み、二階に4畳半炊事場付き個室が6部屋と共同トイレがある木造の二階家だったが、庭が広かったので小ぶりのマンションに建て替わっていた。近くの神田川は昔のままだが、馴染みの銭湯、看板娘のいたパン屋、注文してから揚げてくれるトンカツがうまい肉屋、おでん屋、カレー店、スナックは無くなっていた。
歩き回っても昔の面影が見つからず、近くにあった肥後細川庭園に入った。
朝の散歩に来たのか、仲良くベンチに腰かけていた老夫婦に声をかけた。
「昔このあたりに『新江戸川公園』があったと思うのですが?」
「ここがそうですよ。」
名前も変わり整備されているが昔の面影が残っていて嬉しかった。
肥後細川庭園(新江戸川公園).jpg
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