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四国ツーリングの思い出 32 [バイクの絵]

 そろそろ5時になるので風呂へ向かった。浴室は12帖くらいの広さで、浴槽が四分の一を占め、洗い場は8人分設けてあった。大浴場ではないが、掃除が行き届き清潔だった。汗と埃にまみれた身体をきれいに洗ってから湯船に浸かった。からだの芯まで暖まり、癒されていくのがわかった。一番風呂でお湯を汚さないように気をつけていたが、ふと気がつくと垢のようなゴミがあちこちに浮いている。どうやら風呂は循環式になっているようで、さきほど身体を洗い流したお湯がよく濾過されずに給湯口から湯船に注がれたのだろう。後に入ってくる人のためにせっせとゴミを掬い出した。
 心身ともにリフレッシュして風呂からあがるとロビーの自販機の前に立っていた。500ミリリットルの缶ビールを一気に飲んだ。最高においしかった。
 先ほどの男が風呂に行くようだ。ロビーの公衆電話で自宅に電話するが、妻はまだ帰ってなかった。玄関が騒々しくなり、三番目に到着したのは60代と10代とおぼしき二人組のライダーだった。初老の男はハーレーのポリスタイプに乗るようないでたちで、大きな旅行鞄を2つ持ち、若い男は鞄のほかに三脚やビデオカメラを持っていた。二人とも頭から湯気がでているように赤い顔をして暑そうだった。ここに辿りつくまでさんざん道に迷ったと愚痴をこぼしていた。
 外の空気を吸うついでに、皆のバイクを見せてもらった。二番目に到着した男は八王子ナンバーのSL230、初老の男は久留米ナンバーのスカイウエーブ、その連れは50のカブだった。新聞販売店の経営者が従業員をツーリングに誘いだしたというところだろうか。
 ロビーに戻り、何度か妻に電話しているとやっと通じた。今いる場所と今後のスケジュールを話した。
 八王子ナンバーの男が入浴をすませて、ロビーで500の缶ビールを飲みながら、食事の時間を待っていた。
 話しかけると結構おしゃべりで、バイクの話ではずんだ。
ヤマハTZ250L クリスチャン・サロン .jpg
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