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下関市豊田町の旧殿居郵便局 [風景画]

梅雨明けのツーリングで下関市の旧殿居郵便局を訪れた。
明治35年に開局した殿居郵便局は大正12年に、八角塔屋二階建て付の木造平屋の洋館に建て替えられ、1981年に新局舎が隣にできたのを機に郵便局としての役目を終えたが、今は山口県指定文化財として大切に保存されている。
バイクを路肩に停めて、歩道(スケッチの間、歩行者はゼロ)に胡坐をかいてスケッチを始めたが、カンカン照の無風状態で絵は描きやすかった。熱中症と日焼けが心配だったので、クール素材の目出し頭巾とキャップをかぶり、時々ペットボトルのお茶で水分を補給した。
山間の田舎道を通り過ぎる車は少なく、ツーリング中のバイクが多かった。
一度だけ目の前にアメリカンタイプの黒いバイクが停車して私と同年代のライダーから声をかけられた。
「大丈夫ですか?通り過ぎたあとで気になって引き返してきたんですが。」
私が歩道に足を投げ出して座っていたので、具合が悪いのではと心配していた。
「スケッチしてるんですよ。ほら。」
完成が近い絵を親切なライダーに向けてお礼を言い、「お気をつけて。」と言葉をかけた。
ライダーの心遣いが嬉しかった。

旧殿居郵便局.jpg

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黄昏の関門海峡 [風景画]

夕焼けの関門海峡.jpg
北九州は中国からのPM2.5や黄砂の影響を受けやすく、快晴でも空の色が少し濁っている。
仕事を終えてバイクで帰宅するとき、右手に夕陽が見えるのだが、感動するような夕焼けになかなかお目にかかれない。
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神湊(こうのみなと) [風景画]

先月、久々のツーリングで世界文化遺産に登録されている大島に渡った。
片道30分の船旅だったが、脚の着かない海の上は少し緊張した。
中学生の頃、海水浴場で離岸流に遭遇し、必死に泳いで岸に戻った恐い思い出があった。
行きも帰りも下船して大地に立つと安堵した。
宗像市神湊.jpg
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九州鉄道記念館 [風景画]

九州鉄道記念館.jpg
九州鉄道記念館は私の職場から徒歩三分の近場にあるが、開館以来三回しか行ったことがなかった。
昨年10月に朝日新聞で紹介された鉄道車両が気になっていたので(今年3月22日に国の重要文化財に指定された)オフの日に見直してきた。

朝日新聞記事より抜粋
キハ07 41(42055号)
1937年、当時の鉄道省の発注を受けて、日本車両製造(名古屋市)が手がけた。同形の車両は62両造られたが、機械式の変速装置が付いたまま現存するのは、この車両だけだという。
気動車は、架線からの電力供給を受ける電車とは違い、エンジンを載せて自走する車両のこと。
蒸気機関車から転換をめざす中で、速度や定員の輸送力を高め、その後に続く国産気動車の基本型となった。
全長19㍍の半鋼製で、製造時の定員は120人。当時流行した流線形の「顔立ち」で、前方と後方以外に中間扉が採用されたのも特徴の一つ。対面式の4人がけ座席を設置した先駆けとも言われ、木製の床や網棚などの内装も当時の姿をとどめる。
戦前は大阪府、戦後は名古屋市などを走ったと見られる。57年からはかつて大分県九重町から熊本県小国町をつないだ旧宮原(みやのはる)線で地元の生活の足となり、69年に引退。2003年の記念館の目玉として迎えられた。・・・



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糸島郡、二見ヶ浦の夫婦岩 [風景画]

去年の夏、妻と糸島郡を観光した折り、夕日を背にした白い鳥居と夫婦岩で人気の二見ヶ浦を訪れた。
曇天にもかかわらず、お盆休みを利用した人や車で浜は大賑わいだった。
天気の良い平日に出直そうと思ったが今年も機会がなかった。
二見ヶ浦の夫婦岩.jpg
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福岡県東峰村の岩屋神社 [風景画]

緊急事態宣言が解除され、孫たちに会う機会をうかがっていたところ、先月22日、.23日に何とか休みが取れた。
21日午後7時に仕事を終えて帰宅すると急いで着替え、妻と小倉駅に向かった。新幹線のぞみで名古屋駅で降りて名鉄に乗り換え、東海市の娘の家に着いたときは日付が変わろうとしていた。
翌早朝、2歳2か月の孫娘に起こされ、喜びにひたるジジ・ババの姿があった。
22日は妻、娘、孫と鈴鹿サーキットで遊び、夜は長男一家5人と名古屋市内で合流して賑やかな宴を楽しんだ。
23日は岩倉市の二男の家で嫁の両親と落ち合い、総勢7人で孫のお宮参りを執り行った。二男宅でアルコール無しの会食をし、二男夫婦に生まれた初めての赤子を恐るおそる抱いたり写真に収めたりして過ごした。
その日の夕刻、私ひとり寂しく九州に戻った。もう一週間、名古屋に滞在する妻が羨ましかった。

10月27日は久々の独り身のオフとなり、天気にも恵まれたのでスケッチ&ツーリングを堪能した。

(岩屋神社)福岡県東峰村の高くそびえる権現岩のくぼみに、1698年に建立された本殿は国の重要文化財で、一帯は山伏が修行を積んだ聖地。

岩屋神社.jpg



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メタセの杜のファントムF4 [風景画]

メタセの杜のファントムF4 (2).jpg
緊急事態宣言中は福岡県外へのツーリングは自粛している。
休日にバイクで一時間くらいで行ける航空自衛隊築城基地近くの「メタセの杜」に出かけた。
お目当てはファントムF4戦闘機だ。
茨城県の百里基地から昨年築城基地に飛来し、3月に退役した機体が、築上町の町物産館「メタセの杜」に展示するため、防衛省から町に無償貸与された。
電子機器やエンジンなどが取り外され、6月27日未明に築城基地からトレーラーで現地に運び込まれた。
私が高校生の頃、当時の最新鋭戦闘機ファントムのプラモデルを作り、迷彩色塗装を施して悦に入っていた。その実物を半世紀後に拝むことができ感無量だ。
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門司港レトロ、旧門司税関 [風景画]

旧門司税関.jpg
連日の猛暑でバイクの遠乗りをする気にならないオフの今日、地元の観光ゾーンでスケッチをした。
平日にもかかわらず、高校生の団体や観光客が多く、変異型コロナの第五波が心配になった。

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瀬戸内海国定公園 火の山 [風景画]

オリンピックを是が非でも開催するために、緊急事態宣言が解除され、わが福岡県もまん延防止等重点措置に移行した。日本政府は国民の命よりIOCやオリンピックスポンサーの意向が大切のようだ。新型コロナウイルスによるパンデミックが地球規模で拡がる中で開催するオリンピックの、どこが「安全、安心」なのか。すでに一年延期したから、もう後がない?今までの投資が無駄になる?国民のワクチン接種率が高まれば集団免疫ができる?新型コロナに打ち勝ってオリンピックは成功する?
まるで戦争末期の日本だ。ひたすら勝利を信じて戦争を継続し、多くの国民を犠牲にしたことを政府は思い出して欲しい。今はオリンピックよりも国民の命が一番。
火の山.jpg

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昭和30年代のある家具屋 [風景画]

藤和家具店.jpg
昭和29年から10年間、私が11歳になるまで生活の場だった店舗併用住宅。
隣近所の食堂に進駐軍がジープでやって来ることがあり、町の片隅では傷痍軍人たちの物悲しい音楽が流れていた。
文久元年生まれの曾祖父が、明治に創業した家具店は太平洋戦争の空襲で焼失し、ゼロからの出発となった。学徒動員で海軍に入隊し、南洋で戦死したと思われていた父が復員した時、祖父母は長男の無事をどれほど喜んだことだろう。しかし父は祖父母の反対を押し切って関西の大学に復学し卒業後は大阪の繊維商社に就職した。母と結婚して姉と私が生まれた。朝鮮戦争が終わると不況の嵐が吹き荒れた。
父は会社が倒産したのを機に、帰郷して祖父に暖簾分けを許してもらい家具店を始めた。
生活に余裕はなく、生きていくのに皆が必死だった。高度成長時代が始まろうとした矢先、父は病気のため41歳でこの世を去った。私は小学6年生で片親となった。家業は祖父や父の弟たちが守り、何とか今に続いている。もし父が早死にしなかったら、家業はどうなっていただろう。あの頃、スタート地点はどの家具屋も差がなかったと思う。

昭和42年、北海道で似鳥昭雄氏が家具店を創業。




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